くるみさん
催眠術という「何でもアリ」の免罪符がもたらす爆笑空間
催眠術ドッキリの面白さは、「かかっている」と「かかっていない」の境界線が曖昧なところにある。女の子が催眠術にかかったフリをしているのか、ノリで演じているのか、はたまた本当にかかっているのか。この判断不能な状態がシュールな笑いを生む。fun:5は純粋なエンタメとしての面白さへの最大評価だ。催眠術師(役)の大真面目な演技もまたツッコミどころ満載で、ロケットらしい振り切ったコメディセンスが光る。
企画の見どころ
ロケットの持ち味である「バカバカしさを全力で」が全開になった企画。催眠術にかかった体で大胆な行動をとる女の子と、それを本気で心配する周囲の温度差がコントのようだ。「催眠だから仕方ない」という最強の免罪符を手にした女の子が暴走する様は痛快ですらある。途中で催眠が「解ける」と見せかけて、また「かかる」という緩急の付け方もバラエティ的で飽きない。催眠術師役の「あなたはだんだん大胆になる…」というベタなセリフも、全力でやっているからこそ笑える。企画の構造上「次に何が起きるか分からない」ワクワク感が常にあり、最後まで目が離せない仕掛けになっている。
出演者の魅力
くるみさんの魅力は、催眠術にかかった「フリ」のクオリティにある。本当にかかっているのかフリなのか分からないギリギリのラインを行く演技力(?)が絶妙で、視聴者を最後まで混乱させる。目がトロンとなった状態での大胆な行動と、ふとした瞬間に見せる「素」の恥ずかしがり方のギャップが可愛い。催眠術という設定があるからこそ引き出される普段とは違う一面が、この子の意外な魅力を発掘している。「催眠が解けた」後に見せる照れ顔もコメディとして完璧な間で、女優でなければ出せない笑いのセンスがある。
プレイの展開
催眠の段階を踏んで大胆さがエスカレートしていく構成がうまい。最初は「手が勝手に動く」レベルから始まり、段階的に暗示の内容がエスカレートしていく。この段階的な設計が、視聴者の「次はどこまでいくんだ」という期待感を引っ張り続ける。催眠中の「無意識」を装った大胆なアクションと、催眠が解けた瞬間の「何が起きたの?」というリアクションの繰り返しがリズミカル。プレイ自体は催眠という設定に沿ったものだが、その中でくるみさんの身体的なリアクションに「素」の反応が混じる瞬間があり、フィクションの中に時折覗くリアルが面白い。
リアル度チェック
real:2は催眠術ドッキリというジャンルを考えれば妥当すぎる評価。催眠術にリアリティを求める人はいないだろうし、制作サイドもリアリティではなくエンタメに全振りしている。全編通してフィクションの世界だが、その中でのくるみさんの演技(あるいは素のリアクション)が上手く、エンタメとして完全に成立しているのが救い。「嘘だと分かっているのに笑ってしまう」——これはコメディの最高の褒め言葉であり、この作品はまさにそれを体現している。
総評
バカバカしさを全力で楽しむドッキリ企画の好例にして、ロケットの企画力が遺憾なく発揮された一本。催眠術という設定が生む「何でもアリ」感が作品の自由度を最大限に引き上げ、fun:5のスコアに偽りはない。頭を空っぽにして笑いたいときの特効薬として、素人企画AVの中でも屈指のエンタメ性を誇る。リアリティは一切求めず、純粋にコメディとして楽しむのが正しい鑑賞法だ。